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ノセダ

N響の放送ご覧になった方が多いとおもいます。

ノセダのベートーベンめっちゃ良かったですね。

感動、感動、感動でした。

ベートーベン交響曲第5番運命はクラシック音楽のジャンルでは
もっとも有名な曲ですよね。

僕も若かりし時に、死ぬほど指揮しました(笑)

オーケストラも演奏しなれてるので、練習なしなんてのは当たり前でした。
だから、ぶっつけ本番なので指揮者の解釈はあまりできなかったんです。

なので、ノセダの運命はベートーベンに対する解釈、思い入れが満載で
素晴らしいと思いました。

特に良かったのは四楽章のオーボエとピッコロのアーティキュレーション。
オーボエはソロになった時にレガートで演奏されていました。
あの解釈はとてもいいですね。
ピッコロは大活躍するのですが、ヴァイオリンとの合わせがあって気が抜けません。
ノセダはとても自由に演奏させていて素敵でしたね。

ベートーベンのスコアは少し前はブライトコプフ版、今はベーレンライターの新全集が
主流なのですが、

ノセダはオイレンブルク(おそらく)のミニュチュアを使っていました。

しかも、ちゃんとめくっていましたね。
自分の解釈が確立しているから自分のエディションが出来上がっているのでしょう。
古典派のカテゴリーの中で最大限の解釈をしていて、勉強になりました。

最近、ベートーベンのスコアを開いていないので、久々に見てみようと思っています。

ノセダは僕の一歳上なんです。

頑張らねばいけませんね!

ホロヴィッツ

ホロヴィッツいえば僕の世代の人にとっては神のピアニストです。

特に有名な演奏は「展覧会の絵」

100年に一度の名演奏と言われています。

てなわけで今日はホロヴィッツを聞きまくっています。
学生時代に図書館のAV室でレコードを友人と聞いていて二人で
「おー」と叫んで図書館の人に怒られたのを思い出しました(笑)
ちなみに、その友人はピアニストの及川浩治君です。
いまや知らない人はいない音楽家のひとりです。

手始めにラフマニノフのピアノソナタ第2番。
ホロヴィッツの十八番ですが、改めて聞くと低音を足しまくりで
びっくりしますね。
ミスタッチもあったりしますが全く気にならないのは音楽の勢いのせいでしょう。
思わず聞き入ってしまい、気が付いたら曲が終わっていました。
CDには改定ホロヴィッツとクレジットが入っています。
僕の記憶ではラフマニノフとホロヴィッツは知り合いだったと思うのですが、
気になる方は調べてみて下さい。
ラフマニノフが了承しているかは不明です。

次はプロコフィエフのソナタ第7番。
ホロヴィッツはロシア人ですからレパートリーなのは当たり前かもしれませんが、
ラフマニノフとプロコフィエフはベクトルが全く違います。
ラフマニノフのロマンティックさとプロコフィエフのそれは
人格を反映していますね。
プロコフィエフは若干調性が不明な部分があってシュールな印象です。
ティピカルな8分音符の刻みはロックを連想させて面白いですね。
学生時代に一回だけレッスンに持って行ったのは

「悪魔的な暗示」

お気に入りだったのですが先生から却下されて、悔しかったです。

もとい。
プロコフィエフの粋なのは最終楽章の最後ですね。
コケティシュな終わり方に思わず笑ってしまいます。
ロシアの作曲家はこういう事をする人が少なからずいます。
例えばショスタコーヴィチ交響曲第9番。
ショスタコーヴィチ以前の作曲家が第9番を書いて亡くなっていますが、
評論家達をあざ笑うかのような陽気な曲に呆れてしまいます。
音楽学者の間では体制批判とか諸説ありますが、
ただのおとぼけだと僕は思います。

ホロヴィッツに戻ります。

ホロヴィッツのすごいところ。
それは、復活したことです。

長い休養(引退)ののちに日本でのリサイタルは
ひどい演奏でした。
ショパンの英雄ポロネーズでのミスはショックでした。

ある評論家は「骨董にひびが入った」発言は有名です。

しかし

奇跡の復活をしました。
その後の演奏は素晴らしいの一言。
感動です。

今日はこれでお終い。

スクリャービンを書きたかったですが、、、、


バッハ イギリス組曲

音楽の父、バッハのイギリス組曲が好きです。

お気に入りはポゴレリッチの演奏。

透明感のある音色、メロディーが浮き立つ弾き方がとても素敵。
テンポの解釈もとても自然で音楽がドライブしています。
のりのりって事ですね。

なんでバッハが音楽の父かと言われるとたくさんの意見がありますね。
学者の解釈は色々あれど、僕の考えは

現代対位法の確立である。

の一言です。

ちと専門的な事を書くと音大で習う「厳格対位法」という授業があります。
ホセ・テホンという人が書いた「パレストリーナ様式による対位法」がテキストです。
ヨーロッパの音大入試では必須のもので、僕も留学準備中に死ぬほど勉強しました。
パレストリーナはルネサンス時代の作曲家でイタリアのサン・ピエトロ聖堂の楽長を
勤めていた人です。
ルネサンスマニアで知らない人がいたらモグリです。

現在でもパレストリーナの対位法が最も素晴らしいことは確かですね。
ちなみにルネサンス時代の対位法はカントゥスフィルムス技法で書かれていました。
カントゥスフィルムスとは定旋律の事で初めに提示されるテーマです。

テーマは古典旋法でなくてはなりません。
古典旋法とは、ドリア、フリギア、リディア、ミクソリディアの正格旋法と
ピポがつく変格旋法の合計8種類の旋法です。
わかりやすいのはグレゴリア聖歌で使われているメロディーですね。

話はバッハに戻ります。

みなさんご存知の「平均律クラヴィーア曲集」は古典旋法ではないんです。
現代の調性で、しかも全調性が使われているのが画期的なんですね。

またしても面倒いお話ですが、現代の楽器(特に鍵盤楽器)は平均律で調律
してあります。
平均律に対して純正律というのがありまして、これは調性によって調律が違います。
極端な例ですが、バロック時代にはハ長調からト長調に転調するときに二台の
チェンバロを弾き分けていた事もありました。

で、バッハの時代に平均律が確立して全調性が一台の鍵盤楽器で弾けるようになったんですね。

画期的です!

最後にポゴレリッチの演奏の素晴らしさはディナーミク(強弱)の解釈です。

バッハの時代には強弱をつけられる鍵盤楽器はありませんでした。
パイプオルガンはストップを変えて強弱をつけますが、クレッシェンドや
ディミニエンドはできなかったわけです。

フレーズの中でディナーミクをつける事はバッハの頭の中にはなかったのですから、
解釈は自由です。

バッハが聞いたらどう思うのかをイメージしながらポゴレリッチのイギリス組曲を
聞いているとバッハが笑顔を返してくれるような気がします。

ぜひ一度聞いてみてください。


悩ましきかなペータースからベーレンライター

今年の芸大定期はフィガロの結婚です。

4月から授業が始まるので楽譜を引っ張り出してきました。
そこで悩ましき問題が。

今までペータース版を使っていましたが、モーツァルトの現在の主流は
ベーレンライター版です。

思い切って今年からはベーレンライターに移行しようと思い
ペータースの書き込みを写し始めています。

楽譜には音楽以外の事(例えば演出的なことなど)もたくさん書いてあって
色々な指揮者、演出家などの指示があります。

これが面白くてたまりません。
例えば、ある指揮者はここは2つ振り、4つ振り。
バジリオのアリアをやる、やらない。
マルチェリーナのアリアも同じく。

ある演出家はコンテが出てきてから曲スタート。
バジリオがスザンナに触ったらスタートなど。
フィガロの結婚に対する様々なアプローチがあるんです。

それ以外にも調性の事、歌詞の内容、歌手の動き、ダメだし、など
どこまで写そうか悩ましい問題です。

ちなみに二つの版の違いはピアノ伴奏なんです。
もちろん歌の部分にも少し違いはありますが、
ピアノは全くと言えるほど違います。

でもってコレペティ(ピアニスト)によってはペータースのままで
ベーレンライターの小節番号とページを書き込んで使っている方も
多くいます。
ペータースの方が弾きやすく、ベーレンライターはスコアに忠実なんですね。

ベルディ、プッチーニではリコルディ版で決まりですが、
他の作曲家ではいろんな出版社から楽譜がでているので、
それを決めるのも指揮者の仕事です。

モーツァルトではベーレンライターの新全集が発行されてからは
ペーレンライターが主流になりました。

一方、出版社ではなく作曲家の問題もあって、
有名なのはブルックナーです。

原典、改定、ノヴァーク、ハースなど、同じシンフォニーでも違う
版が存在します。
これも指揮者が決めるものです。

一時期、全集出版が流行した時期がありました。
モーツァルト、ベートーベン、ドビッシー、ヒンデミットなど。
かといって新しい版が良いわけでもないのが問題です。

リヒャルトシュトラウスはオペラでもいきなりスコアを書いていたので、
ボーカルスコアは弟子が書いているものもあります。
従って間違いもあるし、スコアからピアノ譜を作るのでオケっぽくなかったり
するわけですね。

ここまでくるとカルマス版の事を書きたくなりますが、
仕事にならないので、ここまでにします。

仕事再開。

ばらばらでもいいんじゃない?

夜中にピアノを練習するために電子ピアノを購入しました

いざ、夜中に弾こうとしたらヘッドホンがないことが判明

本日、ヨドバシカメラで物色

数え切れないほどのヘッドホンを試しているうちに
SONY、ウォークマンのハイレゾ音源対応機種があることに気付きました

ヘッドホンを探すのを忘れて聞きいること一時間

Jポップ、洋楽、ジャズ、などなどたくさんのサンプルを聞きまくり
技術の進歩に感動です

最後に聞いたのはクラシック

ピアニスト、クライバーンのラフマニノフピアノ協奏曲第三番、第三楽章
カラヤン指揮、ベートーベン第九、第四楽章(アヴィロードスタジオ録音)
両方ともリマスター音源です。

驚くのは両方とも縦のラインがばらばらです。
ラフマニノフは合わせるのが難しくて有名ですが、それにしてもすごいばらばらさ

第九の方も冒頭の管楽器のばらばらさは素晴らしいと言えるほど
カラヤンはスタジオ録音でも間違ったままレコードにしているものがあるので
これもありなのか?と思いますが、バリトンのソロが入ってからテンポが
いきなり変わったりして????です

でも、両方とも聞いているうちに味が出てくるんですよね
これがクラシックのいいところなのかもしれません

今のオケでは考えられませんが、聴けば聴くほど面白かったです

結論は、ばらばらでもいいでしょ、です

も一つ言えば、
クラシックの録音は技術的レヴェルが低い
ジャズなどは古い録音なのに臨場感ばつぐんです
やはり、オケ録音は難しいのでしょうか?

結局、ヘッドホンは買わずに帰ってきました(笑)


プロフィール

Yoshihiro Chiba

Author:Yoshihiro Chiba
指揮者、東京芸術大学講師。
オペラを中心にオーケストラや宗教曲もレパートリーにしている。

詳細プロフィールはこちら

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