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悩ましきかなペータースからベーレンライター

今年の芸大定期はフィガロの結婚です。

4月から授業が始まるので楽譜を引っ張り出してきました。
そこで悩ましき問題が。

今までペータース版を使っていましたが、モーツァルトの現在の主流は
ベーレンライター版です。

思い切って今年からはベーレンライターに移行しようと思い
ペータースの書き込みを写し始めています。

楽譜には音楽以外の事(例えば演出的なことなど)もたくさん書いてあって
色々な指揮者、演出家などの指示があります。

これが面白くてたまりません。
例えば、ある指揮者はここは2つ振り、4つ振り。
バジリオのアリアをやる、やらない。
マルチェリーナのアリアも同じく。

ある演出家はコンテが出てきてから曲スタート。
バジリオがスザンナに触ったらスタートなど。
フィガロの結婚に対する様々なアプローチがあるんです。

それ以外にも調性の事、歌詞の内容、歌手の動き、ダメだし、など
どこまで写そうか悩ましい問題です。

ちなみに二つの版の違いはピアノ伴奏なんです。
もちろん歌の部分にも少し違いはありますが、
ピアノは全くと言えるほど違います。

でもってコレペティ(ピアニスト)によってはペータースのままで
ベーレンライターの小節番号とページを書き込んで使っている方も
多くいます。
ペータースの方が弾きやすく、ベーレンライターはスコアに忠実なんですね。

ベルディ、プッチーニではリコルディ版で決まりですが、
他の作曲家ではいろんな出版社から楽譜がでているので、
それを決めるのも指揮者の仕事です。

モーツァルトではベーレンライターの新全集が発行されてからは
ペーレンライターが主流になりました。

一方、出版社ではなく作曲家の問題もあって、
有名なのはブルックナーです。

原典、改定、ノヴァーク、ハースなど、同じシンフォニーでも違う
版が存在します。
これも指揮者が決めるものです。

一時期、全集出版が流行した時期がありました。
モーツァルト、ベートーベン、ドビッシー、ヒンデミットなど。
かといって新しい版が良いわけでもないのが問題です。

リヒャルトシュトラウスはオペラでもいきなりスコアを書いていたので、
ボーカルスコアは弟子が書いているものもあります。
従って間違いもあるし、スコアからピアノ譜を作るのでオケっぽくなかったり
するわけですね。

ここまでくるとカルマス版の事を書きたくなりますが、
仕事にならないので、ここまでにします。

仕事再開。
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プロフィール

Yoshihiro Chiba

Author:Yoshihiro Chiba
指揮者、東京芸術大学講師。
オペラを中心にオーケストラや宗教曲もレパートリーにしている。

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