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レトリックと比喩で詩にアプローチする

比喩には大きく分けて5種類あります。

明喩、隠喩(暗喩)、換喩、提喩、諷喩 

辞書で調べるとこれ以外にもあるのですが、
普通はこの5種類で十分ですね。

明喩 「〜のようだ」という表現で最も簡単な比喩です。
    例 彼女は花のようだ。

隠喩(暗喩)「〜のようだ」を用いないで言い切る比喩です。
    例 彼女は花。

換喩 言い表そうとすることを、それと関係の深いもので表現する比喩です。
   例 棒振り(指揮者) あだ名

提喩 総称語で部分を表したり、部分で全体を表す比喩です。
   例 山 富士山。

諷喩 たとえによって、それを表現する比喩です。
   例 朱に交われば赤くなる(ことわざ)

レトリックは修辞法の事ですが、現実にないものを表すことです。
比喩もレトリックのカテゴリーなんですね。
ただ、レトリックはポジティブに表現するのが原則です。これが大事ですね。

で、本題です。

アンサンブルエテルナの委嘱作品「やさしいけしき」の4曲目は「梢」です。
詩はまどみちお。
以下引用します。

かぞえきれないほどの
はっぱに なって
おしあいで 空をさわっている

さっきまで
じめんの下の くらやみにねて
空へのゆめばかり みていた清水が
幹から幹へ
幹から枝へ
枝から梢へと のぼりつめて いま

むかし 雲だったころに
まっさおに そまって
走ったり ねころんだりした
空を

虹だったころに
あふれる やさしさで
リボンをむすんだ
空を

雨だったころに
胸 とどろかせて
スカイダイビングした
空を

さわっても さわっても
さわりきれないもののように

です。
全体がレトリックで表現されています。
特に日本語ではレトリックが表現の幅を広げることが
可能なんですね。

最後の行では、明喩を使っていることがわかります。
最後だけというところがポイントです。


子供はボキャブラリが少ないので比喩的表現を多用します。
まどみちおは子供目線で詩を書いている詩人として有名ですが、
「梢」では緻密なプランニングがされていますね。

まどみちおの詩を読んで子供っぽいとか、思う方が多いと思います。
でも、本当はレトリックを使って子供の目線を表現しているんだと思います。
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プロフィール

Yoshihiro Chiba

Author:Yoshihiro Chiba
指揮者、東京芸術大学講師。
オペラを中心にオーケストラや宗教曲もレパートリーにしている。

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